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監修:がん研有明病院 副医院長、サルコーマセンター長 整形外科 松本 誠一 先生

悪性軟部腫瘍と診断されたら

病期分類

病期分類は患者さんの予後を予測し、治療方針を決定するために重要です。悪性軟部腫瘍の病期分類にはTNM分類とSurgical Staging Systemがあります。

TNM分類

腫瘍の大きさや深さ、所属リンパ節(周辺のリンパ節)への転移の有無、遠隔転移(他の臓器への転移)の有無、腫瘍の悪性度により病期を判定します。

原発腫瘍(T)
腫瘍の大きさが5cm以下の場合はT1、5cmより大きい場合はT2とします。
所属リンパ節(N)
所属リンパ節転移が判定できないときはNX、転移なしはN0、転移ありはN1とします。
遠隔転移(M)
遠隔転移なしはM0、遠隔転移ありはM1とします。
病理組織学的分化度(悪性度)分類(G)
生体組織診断で、悪性度の低いものと高いものに分けます。
低悪性度
:腫瘍細胞が正常の細胞に似ているものや少し違いのあるもの
高悪性度
:腫瘍細胞が正常の細胞と明らかな違いがあるもの

TNM分類

原発腫瘍(T) TX  原発腫瘍の評価ができない
T0 原発腫瘍がない
T1 5cm以下の腫瘍
T1a 腫瘍が浅いところに存在する
T1b 腫瘍が深いところに存在する 
T2 5cmをこえる腫瘍
T2a 腫瘍が浅いところに存在する
T2b 腫瘍が深いところに存在する
所属リンパ節(N) NX  所属リンパ節の評価ができない
N0 所属リンパ節転移なし
N1 所属リンパ節転移あり
遠隔転移(M) M0 遠隔転移なし
M1  遠隔転移あり
病期(Stage)
4つの病期に分類されます。さらに腫瘍の大きさと深さを加えた6つに亜分類されます。
病期Ⅰ
:低悪性度で、腫瘍の大きさが5cm以下か、5cmを超えるもの。所属リンパ節転移や遠隔転移はありません。
病期II
:高悪性度で、腫瘍の大きさが5cm以下か、5cmを超え、表在性の(浅いところにある)もの。所属リンパ節転移や遠隔転移はありません。
病期III
:高悪性度で、腫瘍の大きさが5cmを超え、深在性の(深いところにある)もの。所属リンパ節転移や遠隔転移はありません。
病期IV
:所属リンパ節転移、遠隔転移があります。

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Surgical Staging System

Surgical Staging Systemは原発巣(最初にできた腫瘍の場所)の手術を行う際に役立つことを目的とした分類です。

組織学的悪性度
低悪性度(G1)または高悪性度(G2)のいずれかに分類されます。
腫瘍局在
腫瘍が区画内にあるかどうかによって分類します。区画とは、筋肉なら筋肉、骨なら骨の中に腫瘍が収まっているか、出ているかということで、これにより手術の適応を判断します。
遠隔転移
遠隔転移がある場合は組織の悪性度に関係なく病期IIIに分類されます。
病期(Stage)
以下の5つに分類されます。
病期IA
:低悪性度の腫瘍が区画内にあるもの。遠隔転移はありません。
病期IB
:低悪性度の腫瘍が区画外まで広がったもの。遠隔転移はありません。
病期IIA
:高悪性度の腫瘍が区画内にあるもの。遠隔転移はありません。
病期IIB
:高悪性度の腫瘍が区画外まで広がったもの。遠隔転移はありません。
病期III
:遠隔転移があるもの。

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