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監修:がん研有明病院 副医院長、サルコーマセンター長 整形外科 松本 誠一 先生

子宮にできる悪性軟部腫瘍

子宮肉腫の特徴

子宮肉腫の特徴

子宮肉腫の多くは閉経後に発症しますが、一部の疾患では30~40歳によく発症するものがあります(「各疾患の概要」参考)。症状として最も多いのは不正性器出血(月経以外や閉経後に性器から出血する)で、下腹部の痛みや違和感をともなうこともあります。
診断は、内診や細胞診、超音波検査やMRIによる画像検査などを行います。ただし、子宮肉腫は診断が困難なことが多く、子宮体部にできる良性の腫瘍の子宮筋腫と区別しにくい場合があります。

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各疾患の概要

子宮平滑筋肉腫

子宮の筋肉にできる悪性軟部腫瘍で、40~60歳に多く発症します1)。癌肉腫の次に多くみられるものの、子宮すべての悪性腫瘍に占める割合は1%程度とまれです。手術前に診断を確定することが難しく、半数以上は子宮筋腫として手術を受け、組織を検査して初めて分かります。

子宮内膜間質肉腫

子宮内膜の間質細胞(結合組織である細胞)にできる悪性軟部腫瘍で、腫瘍の発生や組織の違いから「低悪性度子宮内膜間質肉腫」と「未分化子宮内膜肉腫」に分かれます。
低悪性度子宮内膜間質肉腫(LGESS)は、30~40歳代に多く発症し、不正性器出血や過多月経、出血に伴う下腹部痛などの症状がみられます。一方、未分化子宮内膜肉腫(UES)は閉経後に発症することが多く、不正性器出血や下腹部痛などをともないます。

癌肉腫

癌の成分と肉腫の成分をもつ腫瘍で、子宮肉腫のなかで最も多くみられます。閉経後の高齢者に多く、平均年齢は60歳代です。不正性器出血が代表的な症状で、下腹部痛を伴うこともあります。子宮体癌と臨床的に似ている点があるものの、子宮体癌より悪性度が高い疾患です。

腺肉腫

子宮内膜の腺(分泌物を排出する器官)に発生する悪性軟部腫瘍で、発生頻度は癌肉腫の10%程度と、非常にまれです。発症年齢は癌肉腫よりも若いとされています。

1)井上正樹.: 産婦治療 88, 993-1004 (2004)

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